教室にいたくて

熊本、三日目。熟してきた単元。見えてきた子どもの問い。届いてきた学びの声。

さあ、三日目。

2時間目から6時間目まで、5時間の授業を見せてもらった。正直、こんなにうれしいことはない。学級をもっているような気にさえなってしまう。僕の小さな手帳には教室の事実がぎっしりと綴られている。

「考えさせないとあかん」。これが今回の教室研究のキーワード。昨年は「問いを立てさせないとあかん」だった。

今年。問いを立てる子どもの姿が教室にあった。この教室に「私の問い」は日常のものになっている。2年生の教室の36人の「私の問い」。申し分ない。グループでのやりとりに「問いの解決」「そのための見通し」「解決の順序」「よく似た問い」「新しい問い」などの言葉が自然と聞こえる。

間違いなく「学びかたを学んできた2年間」だった。これだけでも十分な研究の成果なんだろうけど、3人の教師たちのひたむきな研究はさらに先を丁寧に見ている。

「問いとその解決策」が彼らの先にある。

単なるコンテンツのやりとりだけでは終わらない。コンピテンシーベースの意味を忘れない。子どもが学ぶとはどういうことか。

放課後の単元学習研究会は熱い。そして授業を丁寧に言語化していくことが尊い。

本当にいい気分だ。僕も学び浸った自信がある。さわやかな気分だ。彼らと学び通した自信がある。期待でいっぱいだ。彼らには明後日がある。

かけがえのない3日間をありがとう。明日の朝、きっと、僕はさみしいはず。