葡萄の木

佐賀大学,達富ゼミでは週刊のゼミ文集を発行している。タイトルは「葡萄の木」。小学校で担任をしていたときの学級通信と同じ気分だ。異なるのは,毎週,ゼミ生のエッセイを載せていること。

2020年はじめの一枚は明日の発行予定。その編集のために2019年の最終号を読み返した。

巻頭言というほど大それたものではないが,僕の文章は次の通り。

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年の瀬。今年一年を振り返る。このことがなければ翌年の抱負が現実味をもたない。私たちの明日は、今日までの続きであることを実感する。◆そう言えば「早寝早起き」という言葉もそうだ。一日という単位で見るなら「早起き→早寝」のほうがよさそうだ。しかし「早寝早起き」。これは、きちんと寝るからこそ、ちゃんと起きられるということ。◆さあ、みなさんの今年はどうでしたか。どんな来年を創っていこうとしていますか。そのことを「言葉」にすることが大事です。思っているだけではなく言語化する。言語化することで自分でも気づかなかったことを自覚できるからです。簡単なことです。書けばいいのです。◆達富ゼミでは「葡萄の木」を通じて書いてきました。みなさんが教師になるなら、通信は欠かせません。生涯、書き続けることが仕事になります。だからこそ、書くことを厭わず、書くことを楽しむのです。間違ってはいけませんよ。「楽しいことを書く」のではなく、「書くことを楽しむ」のです。そのためにも、自分の書く力を伸ばしてください。それは、振り返る力であり見通す力でもあるのです。(Y2)

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昨年をどう振り返るか。昨年をどう終わるか。2020年になってからのこの一週間。未だ昨年を振り返っている僕は,今年の見通しを立てていない。そろそろ2020年をはじめなきゃ。小学校も明日から始業式だし。

ということは,まだまだ僕は小学生気分というわけだ。友だちは校長先生なのに,僕は小学生気分。

それが案外,気に入っている。