往復書簡

前略

瀧川さんのおっしゃる通りです。人と人とがつながっているからこそ授業研究が広がるし深まるのだと実感しました。「このワークシートを使えばだれでもうまく授業ができます」「この授業展開ならだれでもできます」という研究会ではない。

達富先生のお考えは私たち仲間の実践のまん中を貫いているけれど、それぞれの教師の固有性によって、人柄によって、単元が作られている。何を大切にする先生なのか、大事なことをいう時にはどんな表情になる先生なのか、どんな声で語る先生なのか、そういうことを子どもが受け取っていることが、教室ではとても大事だと思います。それは今までも分かっていたつもりです。でも、今回の研究会では、教師同士がそういう人柄も分かったうえで互いの授業研究から学び合うという経験を初めてしました。

一言でいうと感動です。

達富先生と前田先生が響き合っているからだと私は思いました。そして、私たちもそれに共鳴しました。 

長くなってすみません。後からじわじわくる感動です。

佐賀 田﨑信子

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こんな往復書簡をもらうと,「集い」をやってよかったなあ,としみじみ思う。私たちの学びの実りがきょうからの授業に役立つことを確信する。ほんの少しだけでも。

長崎は嵐。暴風。この風の中,大きなランドセルをからって学校に来る子どもを大きな両手で受け止めるのが私たち教師の仕事。