松屋,ここはみんなの中に「ある」

天草。
口之津FTで待ち合わせ。
陸路,五橋から来る仲間もいる。海の上を渡る方がずっと気分がいいのに。だって,天草は世界からの日本の玄関だから,船がいい。
 
鬼池FTで待っていてくれた(勝手に待っていた)仲間と合流。
まずは,お昼。下ちゃんのおすすめの地元ならではのお寿司屋さん。
 
味わうすべももたずに食う二人。
 
眺めて褒めて楽しむ二人。
 
食べることより大将と語っている時間の方が長い男たち。
美味い。
 
そして,研究会「天草 国語教室の会」がはじまる。
我らの赤城ィが語る,天草の「これまで」。
圧巻!
小学校と中学校がひとつになっている。単元が教師と生徒をつないでいる。この誠実さが「天草」を創造している。
みんなが膝をつき合わせて生徒の言語活動を読み合う。
気がつけば5時間。ずっと勉強していた。語っていた。研究とはこういうものだ。
 
この誠実な教師たちのしてきたこと,したいこと,しなきゃならないこと,できるようになること,そして「今」。
それを言語化するのが僕の役目だとするなら,それこそが僕のこれからの仕事。
 
やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ。
 話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず。
やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず。
(山本五十六)
 
僕は,本気にやっている事実を尊重したい。よこしまに否定されることを悲しみ,悲しみにある仲間を守りたい。
そう,九州に学ぶ仲間はみんな兄弟なんだ。兄弟を守らない人はいない。悲しみにある兄弟の背中がふるえているなら手をあてるだけでいい。兄弟が兄弟を愛さないことはない。兄弟の幸せは兄弟の幸せなんだ。僕は,そのことに生きる。
 
だけど,否定されることを言葉にして受け止めたい。受け止めることもいいことなんだと共有したい。そうすることで,人を否定することは悲しいことだと知るから。否定しない心を育てることができるから。それが教師だと信じているから。否定など素人でもできる。僕たちは玄人になろう。
 
だから,兄弟との酒は格別。
そこからのがぶ飲みは語りきれない。写真もない。記憶もあやしい。それくらい,仲間で飲む酒は美味しいってことだ。長尾会長が差し入れてくださった古酒「天草」がいつ空いたのか僕は知らない。
 
だって,飲んでも食っても語り続けている。
きのうの教室の様子を写真とともに語っている。
ずっとずっと,そばに子どもが居る。子どもが語らせている。
 
松屋のお造り,手料理,赤だしにおむすび。美味い。天草の酒。美味い。松屋の座敷。堪能。
 
途中で部屋にもどって,それっきりになった若いやつもいたけれど,明日の部活の集合時間を気にして,中座したもっと若いやつもいたけれど。みんなが大いに語り,大いに飲んで日付をまたいだ。
 
それぞれの部屋に戻った午前1時。ふすまで部屋が仕切られていても築100年には一体感がある。隣の姿は見えないが床の衣擦れに安心が伝わる。廊下を歩くだけで存在感がある。
 
と,明け方,その廊下が仲間の出発を教えてくれる。朝4時23分に届いた桐谷からのLINE。桐谷は,日曜日の部活指導のために17時45分のフェリーで自宅に戻るつもりだったのに,僕の話「大村はま先生に学ぶ-この小さき学び手にできる教師の仕事-」が長引いてしまったために,翌早朝に宿を発つことに変更。
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おはようございます。朝早くに失礼します。
昨日は早々と休ませていただきました。申し訳ありません。
一昨日と昨日、やってよかった、来てよかったとつくづくやることの大切さを感じた2日間でした。そして、未熟さを痛感した2日間でした。
昨日は残る選択をして間違いありませんでした😊 天草の先生たちの温かさに触れ、熱さに触れ、こんな大人になりたいなぁと憧れる人ばかりの会がとても羨ましくさえ思えました。
たつとみ先生への感謝はもちろん言うまでもありませんが、下中さん、赤城ィさん、その他の皆様にもよろしくお伝えください。まだまだよろしくお願いします。
部活の試合開始の時間が気になりますので、お先に失礼します。先生方もお気をつけてお帰りください🙇‍♂️ 
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僕のいつもの部屋は「一番部屋」。桐谷の車が駐車場を滑り出るのをカーテンの隙間から見送る。帰りたくないことは車のぎこちない動きで分かる。次は,朝飯まで一緒に食べよう。
 
朝食後,仲間の観光に付き合う。世界遺産を巡り,崎津から大江。
帰りは鬼池FTから船。右手に雲仙,左手に橘湾を眺め,石積みの島原半島を北上。
いい旅だった。
 
23日,夜。
小型イチローからはこんなメールが,
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22、23日とあこがれの聖地、松屋を堪能させていただきました。学習会からがぶ飲みのお世話までありがとうございました。
学習会では、評価でのワークショップでは、今までがいかに曖昧で主観的な評価しかできていなかったのかを実感させられました。力が自ずとつく言語活動、やってみたいと思う魅力のある言語活動、そして評価ができる言語活動を目指していきます。
また、達富先生のお話では「教えたつもりになっていないか」が頭からから離れません。教師の専門性というものを改めて考えさせられました。
夜のがぶ飲みでは、天草の先生方の熱量を分けていただき、明日からまた子どものために頑張ろうと思えました。ありがとうございました。
古賀太一朗
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マサシ平田からは,
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あまくさ国語教室のみなさんへ
まずは、お世話をしていただいた、下中先生、赤城先生本当にありがとうございました。
そして、天草の先生方の熱さ、人間味に惚れました。みなさんが小中関係なく一緒の話題で学んでいく姿に感動しました。また参加したいと強く思う学びの場でした。ありがとうございました。
そして飲み会が、また最高に楽しすぎて、みなさんとの会話でお酒が進み、いつの間にか勝手に寝る(覚えてない)と言う粗相もおかしましたが、それくらい初めてなのに自然体でいられる場所でした。また天草のみなさんと学び、飲みたいです。
平田昌志
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ふちかみさんからも,
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天草の先生方とご一緒させていただき、これまで大切に積み重ねてこられた学び、そして、温かいつながりを感じました。
松屋旅館での学びのとき、そして、天草のお魚と「古酒天草」をいただきながらの語らいのとき。初めてお会いしたことをふと忘れるような楽しい心地よい時間でした。今の自分、これからの自分について改めて考える機会となりました。ありがとうございました。
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たさきさんからは,
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赤城先生のプレゼンを聞きながら、どうしたらそんなことができるのだろうかと思いました。多くの刺激を受けましたが、一言で言うと、
(多分)全国どこでもやっている「地域の定例の国語部会」を、天草では「地域で創り出す本気の国語部会」にしている、ということです。これまで見たことがありませんでした。小学校も中学校も本気。一緒にやるからなお本気。
懇親会での「今までのやり方で授業をやっていこうと思えばできるんですけどね。本当にそれでいいのか、って思うんですよね」の言葉が忘れられません。
また、新規採用の先生がベテラン先生に単元の作り方を丁寧に教えてもらっている。そして「この天草を」という言葉も何度も聞きました。
たつログから立ち上ってくるのは「熱さ」だと思っていましたが、ちょっと違いました。お一人お一人の「天草の子どもたちを思う熱さ」が、先生方のお人柄で「温かく」つながっている研究会でした。
天草国語の会のみなさま、ありがとうございました。私にとって伝説の「松屋旅館」は、やはり聖地でした。
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僕は,この天草の二日間をそっと両手に包み,明日からまた九州で生きていく。
「九州の仲間」,この本当に素敵な響きのことばにいつまでもいつまでも酔っていたい。
 
神様,きょうも,きょうも,きょうまでも,いつもいつもありがとうございます。
 
 
風がはこんでくれる「仲間」という心地よさにまたひとつ季節が変わります。