我が家の庭の雑木には啄木鳥が棲みついている。今年の冬はいつになくにぎやかにコンコンとやっている。
日曜日。顔を眺めようとカメラを持ってでたとたん,目が合った。
飛び去ることもなく,怖がることもなく,隠れることもなく,コンコンやっている。あっちでもこっちでもコンコンやっている。それならこちらも気をつかうことはない。チェンソーを出して薪づくりの汗を流した。
と,友だちが軽トラで登場。頼んでいた稲わらを届けてくれた。長崎県西海,雪浦の農家高尾信定さんのたんぼの稲わらだ。
これを離れの丸窓のあるロフトに積んで昼寝をするつもり。とにかく香りがすばらしい。小学生の頃に帰れる。アルムの森に思いをはせる。ここに暮らしてよかったと浸る。
日の高いうちは天日に当てておこうと思い,ツリーテラスに敷きつめた。
大村湾から流れる潮風がわらの香りを離れの中に連れてくる。なんと幸せなことか。
いただいた炊きたての新米に五島の塩。なんと贅沢なことか。
「ほんとに,いい日曜日。」と伸びをする僕の頭の上には未だ鳴り止まないコンコンが響いている。
この啄木鳥の名前はもちろん「おとや」。
神様,安心と満足の日曜日をありがとうございました。