ラジオでつながる

FM本番前。きょうは「訊く」こと。

オフコースと中島みゆきさんのの歌詞から考えてみることにする。さあ、ブースに入ってきます!

10時50分。本番終了。本当に短く感じる。

訊くこと、たずねること。これは3つの世界に分けられる。

ひとつは「知らないから訊く。」だから、当然、答えてくれそうな人に訊く。そして「ありがとう。」を返す。

ふたつめは「知っているとを訊く。」そんな場面はなさそうだけど、実はある。例えば、授業中の学校の先生。「今何時ですか。」と時計を見ながら小学2年生に訊く。先生も時計を見ているのに訊く。だから、分からなさそうな顔をしている子どもに訊く。時計を読めるようになってほしいから。「12時25分です。」そのあと「よくできました。」を返す。「ありがとう。」ということはない。

じゃあ、みっつめ。これは「十分に分かっているわけじゃないことを訊く。」訊く相手は近くにいる人。その人も十分に分かっていないことが多い。だから、二人で「ふさわしい結論」を創り出す。なんどもなんども声を重ねながら。創造的なコミュニケーションとはこれだ。教え合いでもなく、評価のためでもなく。一緒によりよいことに向かって創り出す「学び合い」だ。

訊いてくれた人はどんなことを期待しているんだろう。訊く相手はどんなことを考えているんだろう。訊くことで分かってほしいことがあるのに。訊いてくれることで分かり合えることがあるから。

「卒業だけが理由でしょうか。」「君を好きになっていいの。」

何がどれくらい分かっていて分かっていなくて、yesかnoだけではなくて、メッセージを届けたり確かめたり。だから「訊く」って大事。

ってことを話したんだけど、伝わってないよな。きっと。

もっといい仕事をしたいとため息の水曜日。