七夕、青い夏

朝、若いいのちからのLINE。

なあ、
困ったことがあったら、風に向かって僕の名前を呼びな。どっからでも飛んできてやるから。

こんなかっこいい台詞は僕には似合わないけど、待ってくれている人がいるかぎり、僕は旅を続ける。

さて、
風の向くまま気の向くまま。
苫小牧に向かう。きょうは七夕。いつものホームに幼稚園から笹飾りのプレゼント。

途中、懐かしい駅弁「ほっきめし」の売店に遭遇。

苫小牧到着。ここから太平洋を右手に約100キロ。

宮本輝の優駿の舞台。オラシオン。新冠。

あたりまえの風景として馬が駆けている。赤い屋根は馬の寝床なんだろうか。

水の澄んだ日にはこの川でサクラマスが釣れるらしい。来年の初夏にはぜひ挑戦。

この樹、まるごとクリスマスツリーにしてみたい。

さて、夜は花咲蟹に舌つづみ。

友との酒は時を忘れる。同じことを何度も語ったような、アルバムをめくっているような、若い頃に戻ったような。

肌寒い夏。草いきれを忘れてしまいそうになる。

明日の夜明けが楽しみ。僕ははじめての新冠の夜に包まれている。