仲間うちだからこそ

きょうは豊前市。はりきりすぎて6時前に出発。予定時刻の90分も前に着いてしまうことが分かり,急遽,高速を降りて国道で東に向かった。昨年は耶馬溪を越えたが今年はナビが飯塚経由に連れて行ってくれた。おかげで新しい風景を楽しみながら,懐かしい土地に入ることができた。「帰ってきた」なんて大げさだけど,そんな思いがよぎったのも本当。だって「おはようございます」じゃなく,「ごぶさたしています」「お元気でしたか」の言葉が重なる。仲間うちだからこその朝だ。

学習指導案検討は実りのあるものだった。グループに分かれての検討と交流は思考の質を高める。それを大きな紙に書いて全体で発表する。言語化することは思考の質をさらに高める。分かったことや分かりきれなかったことが分かる瞬間だ。そんな時間の流れの中に僕が立った。

いちばんの反省は時間を10分近くも延ばしてしまったこと。いちばんいけないこと。だけど,もっともっと話したいことがあるんだから,と言い訳をしてしまう自分も許したくなる。仲間うちだからこその甘えだ。

第2部。それはお昼をとりながらの時間。それぞれの先生の近況。部活のことやクーラーのない教室の壊れかかった扇風機のことや武勇伝。小さな話もつぶやきもあたたかく聞きながら,いつの間にか言語活動の話になっている。本物の教師だからこそたどり着く話。10分近くも延長してたっぷり話したはずなのに,まだまだ一緒に語り合いたいことが出てくる。みなさんも話してくれる,たずねてくれる,うなずいたり聞き返したり,ちょっと口をつぐんだり,ひとりごとでまとめてみたり。

仲間うちだからこそ。そう,仲間。僕は教えてもらった通りの道を走りながら,もう少しここに居たかったなあとルームミラーを見る。小さな鏡に,国道10号線の陽炎の向こうの大きな仲間の教室が広がっている。

ありがとうございました。N先生。