6時間目のつづき 西海橋を渡る。西彼杵半島はひとつの島のように感じる。さらに馬の背のような道を抜けると、そこに潮風を受け地域を包む元気な小学校が建つ。玄関に活けられた秋の花は子どもたちの声を聞いているからか、野里に咲いていたときよりも彩りを濃くしているようだ。先週は200人ほどの研究会だった。1000人を超える人の前で話すこともある。きょうは10人ほどの先生がたと2時間ほどの時間に学んだ。研究会は何人いるかや誰がいるかではない。歴史でもなければ、地域でもない。子どもの何を見ているか、子どもをどのように見ているか、教室をどのようにしたいのか、事実をどのような言葉で語るのか。この誠実で丁寧なやりとりで研究会の質は決まる。 海辺の小さな小学校の教室で繰り広げられた先生方との誠実で丁寧な2時間は、この教室の6時間目の続きのようだった。子どもの声に学ぶ研究はこうでなければならない。