日なたが待ってる

あなたには日なたが待ってるんですよ、って子どもに。

今はまだ日なたを歩いていない子どもがいる。歩けていない子どもがいる。日かげで、いえ、そこが日かげだと気がつかないでいる。いえ、気がついているかもしれないけれど、勝手に折り合いをつけている子どもがいる。

そんな子どもを日なたに。手を引いて日なたへ。そして、自分の足で、自分の力で日なたを歩けるように。自分の力だけで歩けていると思えるように。

あまんきみこさんの言葉が僕の心を包んでいく。

もっと遊ばせなきゃ、もっと、もっと。

それはくじらぐもの上の子ども。いやいやえんを走りまわる子ども。

子どもって何かをやりたがっている。子どもってどんなことでもこなそうとする。子どもは夢中。

中川李枝子さんの子ども哲学に僕はただただうなずくしかない。