えっと、そのう、ですから、2秒間

すうっと吸い込んだら、少し息をとめてみたくなる。ふうっと吐きだしたら、やっぱり息をとめてみたくなる。そんなわずか2秒のひそかないたずらのようなことがきょうの僕には似合ってる。

嵐山。嵐山だよ嵐山。京都の嵐山の小学校に僕の話を聞いてくれる仲間がいる。慎重になりすぎるわけではなく、だけどもちろん横着にもならず。急ぎ過ぎちゃいけないけど、もったいぶることなど似合わない。そんなときは2秒間。2秒間、自分の呼吸を確かめる。そうするとひとつ言葉がこぼれてくる。その言葉がそっと次の言葉を導いてくれる。2秒間がつくる言葉は、僕だけの言葉ではなくて聞いてくれる人が求めている言葉でもあるようだ。だから、僕はきょうも2秒間を大事にした。

子どもにあたたかいって何より必要。子どもに近いことも大事。子どもと学ぶのはあたりまえ。子どもに恥をかかせないのは僕のあこがれ。

語る時間は学んできた時間のほんのひとかけら。だから、そのことを自覚して僕はもっともっと学ばなきゃ。語る時間、語る場、聞いてくれる人にありがとうを届けなきゃ。

2秒間が僕の背中を押してくれている。